研究課題
権威主義の歴史的起源―南アジア旧英領植民地諸国の比較研究
研究機関
京都大学
研究代表者
中溝和弥
研究期間
2023-04-01 – 2027-03-31
権威主義の歴史的起源―南アジア旧英領植民地諸国の比較研究
本研究の目的は、南アジアの旧英領植民地諸国が権威主義化する要因を探求することにある。従来、イギリスによる植民地支配は、独立後の民主主義体制の確立に貢献すると理解されてきた。これに対し本研究においては、イギリス植民地支配の権威主義的性格こそが現在の権威主義化を招いたと仮説を立てる。仮説の検証のために、インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカの旧英領植民地四カ国の比較研究を行い、以下の3点について調査、分析を行う。これにより、南アジアのみならずグローバルな権威主義化の原因を探求する。
- 植民地統治の権威主義的制度の継承
- これら制度の独立後の運用
- 権威主義的支配に対する市民の意識と行動
キーワード
- 南アジアの比較政治
- 権威主義化
- 民主主義の危機
- 植民地支配の遺産
- 権威主義的法制